中学新教科書はこう変わる

『中学新教科書はこう変わる』
ということで、まとめたものを皆さんにお知らせしました。

来年の今頃はどうしているでしょう?
そんな事を考えていたら、ふと思いついた。
・・で、お仕事編をメモとして残しておこう。


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保護者様 並びに塾生の皆様へ

2012年は、教科書が改訂されます。
新教科書の科目別改訂ポイントをお知らせします。


【中学新教科書はこう変わる】

『英語編』

・現行版では「話す」「聞く」に重心を置く傾向がありましたが、新教科書では「読む」「書く」の2技能への配分を増やし、全体で4技能のバランスをとるようになっています。
・語数の増加。現行900語程度から1200語程度に増加します。
・難度の高い文法も登場。ただし文法的な説明はなく、連語や慣用句的に意味のみ示すにとどまっていますので、学力の差が生じやすいと思います。
・英文の増量と長文化。長文化する入試問題傾向にそった動きととらえてよいと思います。


『数学編』

・新学習指導要領の目玉は明らかに数学です。大幅ページ数増が見込まれます。
・増加したのは既に移行措置として実施されている項目ですが、全く変化がない単元でも扱う例題や問題パターンの分類が増えています。
・章末の「まとめ」的な問題も大幅に増量しています。
・まさに盛り沢山な内容です。考える時間を要する素材が増え、定着の為の問題演習時間が必要ですが、学校現場には潤沢な指導時間が用意されていないのは、ご存知の通りです。
・数学の新学習指導要領上で強調されている「くり返し学習」がまさにキーポイントになると思います。


『国語編』

ゆとり教育の中では、「話す・聞く」に比重をかけていました。新しい指導要領では、「話す・聞く」を必要以上に強調することもなく、「書く」「読む」「話す・聞く」という各領域でバランスを取り戻しつつある改訂になりました。
・古典内容の増加。これは指導要領に日本伝統文化を扱うことが明記された為です。
・文法学習の変更。文法は中2で終了する事になり、内容的なボリューム感が特に中2で重くなってるのが目立ちます。


『理科編』

・理科は主要5教科の中で最もページ数の増加が大きいです。
・特に、『実験、観察』ページの増加があげられますが、これは、ひとつひとつの、実験・観察に関する記載をより詳しくしている為です。
・次に大単元末にあるまとめの練習問題量の増加があげられます。
・数学的な要素が必要な場合は、内容説明ともに数学的知識も合わせて学習するようにもりこまれています。


『社会編』

・最大の特徴は地理学習の変化です。1981年版のように日本・世界とも全域を網羅する学習になっています。
・世界史、文化に関する内容、現代史の扱いが増加しています。
・中3への歴史学習のスライドにより、現代史の学習が歴史分野に集約されつつあります。


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来年の今日、検証してみましょうっと。