鶴見俊輔さんの本いろいろ。。。

鶴見俊輔さん著 「日本人は状況から何をまなぶか」より

井上ひさしの書いた吉里吉里をふくむ東北の一帯が大災害を受けた今、日本がこれまで身を任せた文明の道を戻ることをおすすめしたい。

江戸時代後半、明治維新を起こす力のあるところから、生きなおす道筋を、政府から号令をかけるのでなく、東北罹災地の生活水準にあわせて生活の設計をやりなおす。

原子炉を一挙になくすのではなくとも、はっきり年限を切って、自然のエネルギーで暮らせる方向に切り替える。

〜中略〜

軍事上必要のない核爆弾を、第五福竜丸をふくめて三度落としたのだから、日米交渉のたびに、まずその事についていやがらせを言って、会を始める。

そのことに対する米国当事者の態度、身振り、言葉使いをかきまぜることをねらうべきだ。

向こうが「リメンバー・パール・ハーバー」と言ってくれば、「へいへい、お代官さま」と言い返してはどうか。

新しい狂言への道が開けるかもしれない。



鶴見俊輔さんx重松清さん「ぼくはこう生きている君はどうか」より 

人生80年時代に必要な気構えとは

・・今のように80,90まで生きるのが当たり前になると、ゴールまで長いじゃないですか。だから昭和30年代あたりまでの老いの哲学と平成20年の老いの哲学は相当違うんじゃないかと。

それが、依然として、定年になったら悠々自適。悠々自適という考え方だと、それで定年後20年、30年生きていくのは大変だと思うんです。

だから松田さんが60を過ぎても現役を続けるために素浪人に戻るというのは「人生80年時代」には必要なことかもしれないと思うんですよ。


重松:この20年ぐらいでお年寄りの言語表現がかなりしやすくなったと思うんです。作家の水上勉さんは最後の数年間はワープロで執筆活動をなさっていましたし、免疫学者の多田富雄さんは、いまパソコンを通じて言語表現をされている。

そういうふうに、言語表現においてハンディを負うと、昔だったら石の地蔵のように黙り込むしかなかったお年寄りに、様々な面での言語のアウトプットをサポートする状況が整ってきたんじゃないかと思うんです。


このブログ、terry2012もそろそろ終盤。
言語表現の場が少なくなっている自分にとって、上記は明快です。

2013はどうするべ〜。。。

ま、流れに任せましょ。



ラファウ・ブレハッチ

ポーランドのピアニスト。2005年の第15回ショパン国際ピアノコンクール優勝者。
コンクール参加時点まで、ブレハッチの自宅のピアノはアップライトであった。


ブラボー!




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