しあわせの言の葉  山下恵子さん

素敵な本に巡り合いました。

『しあわせの言の葉』 山下恵子さん

凛とした日本の女性たちが残してくれたしあわせを導く言の葉集。
『花』『鳥』『風』『月』の4つのイメージに分けて紹介しています。


以下、琴線に触れた何偏かを。。


『大人というものはどんなに苦労が多くても、
自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います。』

いわさきちひろ

誰かを支えている、役に立っている、必要とされている。
そんな自覚を積み重ねることで、人は、真の大人になっていくのではないでしょうか。




『遠くて近きもの 極楽。舟の道。人の仲。』

清少納言

遠くて近きものは、十万億土の彼方にあるというけれど、ひたすら仏を念ずればたちまち到達する極楽。遠いと思っていても、すぐに着く舟での道中。そして、いつの間にか結びついている男女の仲。

遠いも近いも、結局は心の中にあるもの。自由な心ではばたけば、近づきたいものに近づける。


 

『たんぽぽの 花には花の 風生まれ』

中村汀女

苦労や哀しみも、必要以上に思いわずらわずに、乗り越えてきたという彼女。
それは心を向き変える-流れにまかせるすべを知っていたおかげ。




『われもひとも うそもまことも へだてなく てらしぬきける つきのさやけさ』

貞心尼

月に慈しみのまなざしまで感じ、「すべてはお見通しだから、思うように生きなさい」と。これはきっと良寛のまなざしそのものだったのでしょう。




今朝のお散歩は少し足を延ばして古墳まで。
秋の気配。。。自然は正直です。